2017年に日本で公開されたディズニーピクサーの感動作『リメンバー・ミー』。
この物語、舞台が『死者の国』だったり、登場人物がガイコツ多めだったり。題材が怖いのかと思いきや、別にストーリーは怖いわけでもなく…どことなく世界観が不思議ですよね。
しかし、『リメンバー・ミー』の世界は全部が空想ではなく、しっかりとしたモデルがあったのです!
今回は、映画『リメンバー・ミー』に登場する死者の国、死者の日、ガイコツのモデルについてまとめました。
Contents
【リメンバー・ミー】死者の国のモデルはどこ?
まずは、物語の重要な鍵を握る世界『死者の国』です。
引用:getnews.jp
主人公・ミゲルが家族の目に見えなくなってしまい、その後たどり着いた『死者の国』の景色。少しモヤがかかっていますが、美しい街並みが広がっているのがお分かりでしょうか。
このモデルとなったのは、メキシコのグアナファトという地域です。
引用:decorate-my-trip.com
引用:tripeditor.com
『グアナファト』で検索してみると、『世界一カラフルな街』『インスタ映え確実!』など、遠目で見ても分かる建物のカラフルさが観光客受けしている様子。
この景色、『死者の国』のように暗くなると…
引用:mexinavi.com
先程の鮮やかさが一変して、雰囲気が変わるのです。
『この世のものではない世界』の幻想的な雰囲気を表現するために、ディズニースタッフがモデルに選んだのも分かる気がします。
【リメンバー・ミー】死者の日のモデルはどこ?
次に、ストーリーの主軸になる『死者の日』です。
メキシコ全体では、11月1日・2日が『死者の日』なため、この風習をモデルにしていると思われます。
(メキシコ全体で行われますが、中でもハニッツィオ島・オアハカが有名です。)
『亡くなったご先祖様が戻ってくるのを祝うお祭り』という概念だそうで、日本のお盆と似ているといいますが…。
『先祖を思う』点では同じですが、メキシコの方がお祭り感が強めですね。
こちらは、自宅にある祭壇のシーン。
引用:cinematoday.jp
日本で言えば、実家に仏壇が置いてあるような感覚なのでしょうが、大量のマリーゴールドやお供え物、ろうそくのインパクトが強いですね!
これは、決してミゲルの家庭がやりすぎではなく、一般的な風景なのだとか。
引用:tabizine.jp
引用:yuuma7.com
祭壇ごとに多少飾り付けの違いはありますが、祭壇に備える花=マリーゴールドなのはメキシコ共通。
なぜ、マリーゴールドなのかというと
- マリーゴールドの強い匂いで、先祖の魂をお供え物へ誘うため
- 先祖の魂を、迷わずこの世に導けるようにするため
このような意味合いが込められているのです。
【リメンバー・ミー】死者(ガイコツ)のモデルはどこ?
そして、最後に死者のモデルです。
死者の国の人たち・亡くなったご先祖たちは皆ガイコツで描かれ、ミゲルも途中からガイコツになっていましたよね。
引用:movie.jorudan.co.jp
引用:youtube.com
このガイコツのモデルは、メキシコのオアハカという地域です。
死者の日になると、オアハカでは至るところで『死者』を連想させるガイコツのモチーフが売られたり、装飾されるようになります。
引用:mexinavi.com
それだけでなく、地元住民も、観光客も、皆ガイコツのフェイスペイントを施したり、仮装をして出歩くようになるのだとか。
引用:twitter.com
引用:stworld.jp
顔のインパクトがすさまじいですね…!
オアハカの『死者の日』のお祭りでは、ガイコツメイクの人々で町中が溢れかえり、パレードや舞台、演奏など楽しいイベントが盛り沢山になるのです。
これだけ人々がお祭りに参加するのは、
『死者の日=死者と楽しく笑う日』
という『死者の日』のイメージが定着しているため。
日本のお盆の『厳かに故人を悼む』そんな空気とはまるで真逆で、楽しむことに徹底できるのかもしれませんね。
終わりに
いかがでしたか?
全体的な色使いの奇抜さや、亡くなった方への捉え方など、日本の文化とは対象的な『リメンバー・ミー』は
文化の違いをひしひしと感じる作品なのかもしれませんね。
ぜひ、『リメンバー・ミー』の世界観と見比べてみてください!
ご覧いただきありがとうございました。