子育て

「体罰禁止」改正法は来年4月から開始。体罰はなぜ起こるのか?連鎖を断ち切るためには?

 

こんばんは!かずたかです。

さて、先日Twitterニュースからこんな情報を知りました。

 

児童虐待の防止強化に向けた改正児童福祉法などが19日、参院本会議で全会一致で可決され、成立した。虐待の理由に「しつけ」を挙げる親がいる現状を踏まえ、保護者や児童福祉施設の施設長らによる体罰禁止を明記した。一部を除き、来年4月に施行される。

朝日新聞デジタル

 

…驚きました。

体罰がダメなんて当たり前じゃない?

というのが私個人的な感想。

でも実はこれ、めちゃくちゃ根が深い問題なんです。

 

・体罰はなぜ起こるのか?

どこからが「体罰」?

・体罰はどうやって断ち切れるのか?

この3点について考えてみました。

 

Contents

1.体罰はなぜ起こるのか?

さて、この問題。

そもそもは「どこからが体罰なの?」って基準がとても曖昧で、人によって大分差があるからです。

 

例えば

2人の人が、「頬にビンタするのは体罰かどうか」について話したとしましょう。

Aさん

ビンタするのは体罰だ!私は親に怒られても、叩かれたことなんてない」

 

Bさん

悪いことをすれば叩かれるのは当たり前!だからビンタは体罰じゃない。しつけの一部だ。

俺もそうやってよく叩かれて教えられた」

 

このように、どうやって育てられたか経験が違うため、「体罰」のイメージが十人十色になってしまうのです。

 

そこで、改正法の出番です。

「どこからが体罰なのか」「虐待としつけは違う」ことを具体的に挙げることで、虐待を防いでいくのがねらいだと思います。

 

2.どこからが「体罰」?

 

さて、体罰の基準が曖昧とお話ししましたが、体罰を防ぐためには

やっぱり

「どこからが体罰か」をよく知る必要があります!

 

学校教育法第11条の「児童生徒の懲戒・体罰等に関する参考事例」には

「体罰」の内容として

・身体に対する侵害を内容とするもの

・被罰者に肉体的苦痛を与えるようなもの

と挙げられています。

 

具体的を挙げると

  • 足で踏む
  • 叩く
  • 突き飛ばす、転倒させる
  • 殴る
  • 物を投げる
  • トイレに行かせない
  • 長時間同じ部屋に残し、移動を許さない 

などですね。

 

私も普段保育士として、第三者(保護者)の子どもをお預かりしていますが

  • 保育士の行動で直接子どもに怪我をさせること
  • 子どもが「先生が自分に〇〇した」と保護者に話し、保護者が不安になる言動

など、普段から気をつけています。

 

あと腕の脱臼!!!

 

「右に行くよ~」と軽く手を引いてお誘いするのに、

イヤイヤスイッチが入ったりふざけていると

手を引く方と反対方向に

全体重をかけようとするんですよね。

 

子どもってほんの些細なことで怪我してしまうので、

体罰うんぬんの前に、関わり方とか力加減って本当に気を付けていきたいものです。

 

3.体罰を断ち切るために自分を振り返る

最近、悲しい虐待の事件が多く取り上げられてきました。

ゆとりの無い社会、保護者も追いつめられて虐待が起きたケースも少なくない。

 

それでも、虐待も体罰も許してはいけないのです。

 

体罰を絶つためには

  • 自分の幼少期、親が自分にどのように関わってきたかを思い出す
  • しつけの有無は二の次で、外傷を加えていないかをよく振り返る
  • 親子以外の他人と会う、話す機会を作る

 

行政や法律ももちろんですが、子どもを育てる立場の人が

「自分の子育て、しつけは正しいのかな…」どれだけ振り返れるかが重要になってきます。

 

中には、自分の幼少期を振り返ることで

「自分がされたしつけは、本当にしつけの範囲だったの……?」

不安になったり、気持ちがしんどくなる人もいると思います。

 

そのしんどさは自分が頑張って生きてきたことの証拠です。

頑張って生きてきたこと、自分自身認めてあげてください。

 

そして、これ以上頑張りすぎないために、何より子どもが同じしんどさで苦しまないように

保育園、幼稚園、児童館、学校、習い事の先生、家族、友人、ママ友、SNS……何でもいいです。

相談したり、愚痴ったり、たわいもない話をしてください。

 

自分を知って、誰かと繋がることが虐待を断ち切るための大きな1歩です。