2020年1月14日(火)、ジブリ作品の名作の一つ
『耳をすませば』の実写映画化が発表されました。
そう、ジブリ作品はディズニーとはまた違い、
過去に実写化された作品がかなり少ないのです。
そもそもなぜジブリの実写化が少ないのか、そして『耳をすませば』が実写化決定したであろう理由についてまとめました。
Contents
ジブリの実写化作品が少ない理由は?
ジブリ作品の実写化でぱっと思いつくのは
『魔女の宅急便』、そして『ナウシカ歌舞伎』この2作品くらいでしょうか。(ナウシカ歌舞伎は若干毛色が違いますが…。)
日本だけにとどまらず圧倒的人気を誇るジブリのブランド力ですが、実写化がほとんどない理由として考えられるのは
- キャラクターが実写化に不向き
- ロケーションの用意が難しい
この二つが考えられます。
キャラクターが実写化に不向き
まずは『作品内のキャラクターが実写に向いてない』これが圧倒的に大きいでしょう。
過去の作品を振り返ってみると、
- となりのトトロ(トトロ大~小、ネコバス)
- 千と千尋の神隠し(湯婆婆、神様たち、坊、カオナシなど)
- 天空の城ラピュタ(ロボット兵)
- 崖の上のポニョ(ポニョ、フジオカ、グランマンマーレなど)
どの作品も、そもそも人間じゃない生き物だったり、人らしきキャラが別の生き物に変化したり…実写化しずらいのは一目瞭然です。
『アニメだから完成することができた』そんな内容の作品がほとんどではないでしょうか。
ロケーションの用意が難しい
そして、もう一つネックになるのが『ロケーションの用意』です。
万が一キャラクター問題をクリアできても、
モデルになったロケ地がかなり限られること…そして
- 天空の城ラピュタ(天空の城)
- 崖の上のポニョ(崖上のそうすけ宅)
- ハウルの動く城(ハウルの城)
登場するセットが複雑すぎるなど、撮影現場の確保だけでとにかくスタッフ泣かせなのです。
やっぱり、再現するならCGの方が圧倒的に向いてますね。
『耳をすませば』実写化決定の理由は?
その点、『耳をすませば』の実写化はどうでしょうか。
- キャラクター:バロン(猫)以外は人間
- ロケ地:街並み、図書館、学校、カフェなど
他作品の圧倒的ハードルの高さに比べて、登場人物やロケ地はまだ現実的に準備できそうですよね。
他にも、『耳をすませば』が実写化に向いている理由を挙げてみました。
ジブリ『耳をすませば』ラストの終わり方
それが、ジブリ版『耳をすませば』の最後の終わり方です。
ラストは、ヒロイン・月島雫と恋仲になった天沢聖司くんの海外留学のシーンで終わっていたはずです。
本編では『あとは視聴者の想像にお任せ…』そんな雰囲気でしたが、
実写版ではジブリで描かれなかった二人の10年後に着目し、アナザーストーリーとして世界観を広げることで
『耳をすませば2』のような存在(=実写化)として、宮崎駿監督もゴーサインを出したのではないでしょうか。
平川雄一朗監督の存在
もう一つ気になるのが、実写化『耳をすませば』の監督・
平川雄一朗監督の存在です。
引用:creativevillage.ne.jp
この平川監督、とにかく過去手掛けたドラマ・映画作品が特徴的で
- 世界の中心で、愛をさけぶ(2004年)
- 白夜行(2006年)
- 義母と娘のブルース(2018年)
- ツナグ(2012年)
- 僕だけがいない町(2016年)
- 記憶屋 あなたを忘れない(2020年予定)
- 約束のネバーランド(2020年予定)
など、登場人物同士の関係が複雑だったり、泣ける系統の作品が非常に多い!!
(『記憶屋』もまだ未公開ですが、CMからすでに視聴者泣かせの雰囲気がダダ漏れでした…。)
実写化『耳をすませば』も、わざわざ10年後を題材に選んだあたり、10代特有の青春や甘酸っぱさだけでは終わらないはずです。
脚本は宮崎駿さんが手掛けるので、
監督の平川さんがキャラクターの哀しさ・複雑さを表現するのに長けていることを知った上で、実写化作りに協力したとも考えられます。
終わりに
いかがでしたか?
なんだか考察盛り盛りの記事になってしまいましたが、2020年9月公開予定の『耳をすませば』実写化、今から楽しみですね!
ご覧いただきありがとうございました。