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タピオカミルクティーのイカスミでアレルギーが悪化?原因と対策

こんにちは!かずたかです。

さて、突然ですが

「タピオカミルクティーを飲んでアレルギーが起きた」事例ってご存知でしょうか?

ピンとこない方、アレルギーをお持ちでない方も、決して他人事ではありませんよ。

タピオカミルクティーでアレルギー症状が出た原因3つ、対策についてまとめました。

Contents

タピオカミルクティーでアレルギー症状?

ある時Twitterで、「コンビニのタピオカミルクティーを飲んだら、体調不良を引き起こした」との投稿があり、とても話題になりました。

原因となったアレルゲンは、乳成分ではありません。なんと、タピオカを黒く着色するのに使われたイカスミ色素とのこと。

この事例は、甲殻類アレルギーの方なら誰でも起きる可能性があります。

主な要因は

  • 甲殻類アレルギー=イカスミNGとははっきり定義されていない
  • タピオカ=甲殻類の成分は入らない というイメージ
  • 成分表の表記のされ方

この3つが考えられます。順番にまとめていきます。

原因その1 : 甲殻類アレルギーの定義

まず1つ目。甲殻類アレルギーの定義です。

食物アレルギーの栄養食事指導の手引き2017(一部抜粋)

甲殻類、軟体類、貝類アレルギー

食品の特徴と除去の考え方甲殻類(特にエビ)は食物依存性運動誘発アナフィラキシーの原因食物として頻度が高い。エビ・カニなどの甲殻類間や、イカとタコなどの軟体類間、貝類間に交差抗原性*がある。エビアレルギー患者の65%は、カニにも症状を示すが、甲殻類と軟体類、貝類の交差反応性は20%程度である。

出典:食物アレルギー研究会 ホームページ

これだけだと、少し分かりづらい書き方ですよね…。

今回のアレルギーの原因となったのはイカスミ色素ですが、「イカアレルギー患者はイカスミを食べても必ず同様の症状が出ます」とは書かれていないのです。

イカスミって、日常でめったに口にしないですよね。甲殻類アレルギーの方がイカスミで症状を起こした例も、過去ほとんど無かったのでは、と思います。

原因その2 : タピオカ≠甲殻類のイメージ

次に2つ目。

タピオカミルクティーを飲んだことがない方、成分に詳しくない方は、どんな食品が使用されているとイメージするでしょうか?

  • タピオカ(でんぷん、キャッサバ粉)
  • 牛乳、生クリーム
  • 砂糖
  • 紅茶、水

想像だけで、思いつくままに挙げるとこんなでしょうか。乳アレルギーの方はミルクティーなのでご自分で警戒し、飲むのを避けるでしょうね。

逆に、甲殻類アレルギーの方でタピオカミルクティーにエビとかイカ入ってるかな?と最初から考えられる方はなかなかいないと思います。

市販の加工品って、知らないところで香り・色・風味づけされて美味しくしたものが沢山あります。

実際にスーパーを探してみると

  • だし巻き玉子(小麦粉入り)
  • ウィンナー(大豆入り)(乳成分入り)
  • 乳酸菌飲料(大豆入り)
  • カップ焼きそば(サバ、オレンジ、りんご成分入り)

など。いかに加工品と原材料のイメージが離れているか、思わぬ食品が入っているかお分かりでしょうか。調べていて、私も相当面食らいました…。

面倒なのは承知ですが、アレルギー症状を確実に避けたい場合は成分表の確認が必須ですね。

リピート購入しているメーカーの商品は、パッケージと成分表を携帯のカメラで撮っておくと安心かもしれません。

原因その3 : 成分表の表記

最後に、成分表の表記のされ方です。

二つのメーカーのアイスを例に、成分表を見てみましょう。

こちらは「原材料名」の他に、下に「アレルギー27品目」が具体的に書かれたもの。

アレルギー物質は乳成分が入っています。

こちらは「アレルギー物質27品目」の別枠が無いもの。

原材料名をよく見れば、(一部に乳成分・卵を含む)と書いてあるのが分かりますが、少し見づらいですよね。

市販のタピオカミルクティーも同様で、『※この商品には、イカスミ色素を使用しています。』と成分表の下に小さく表記されたものもあり、成分表を見たのにアレルギー物質を見落とす、なんてこともあるのです。

アレルギーを起こす可能性があるなら、成分表に書いてくれればベストですけどね。一応、パッケージの注意書きは全部目を通すのが確実です。

アレルギー症状を避けるための対策

さて、3つの要因をまとめてみました。

アレルギーは専門的な知識も多いので、心配なことがあれば医者や専門家に相談するのが確実です。

普段からアレルギー症状を避けるためには

  • 自分が何のアレルギーを持っているのかを知る
  • 市販のもの、加工品は原材料チェックを確実に行う
  • パッケージの注意書きは、成分表以外も確認する

この3点。地道ですが、日々の習慣がアレルギー症状を防ぐ一番の対策です。

 

補足ですが、こんな方は現在アレルギーは無くても注意が必要です。

  • 一つの食品を一度にドカ食いする習慣がある方
  • 花粉症の

この方々も、特定の食品を食べるとじんましんが出たり、口内がかゆくなることがあります。怪しい時は医療機関で相談してみて下さい。

 

アレルギーの常識やアレルギー物質の品目は年々更新されていくので、新情報が入ったら積極的にチェックし、自分の身を守ってていきましょう。